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【連載】四十路のハイジ 第9回 湯殿山二月山参り

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【連載】四十路のハイジ 第9回 湯殿山二月山参り

2020/04/08
毎年ありがたい景色ですが、今年は自然と合わせる掌に力がこもる

みなさまいかがお過ごしでしょうか?少し間が空いてしまいました。

本格的な春の訪れに例年でしたら、のびのびとこの暖かな空気を享受し体を緩ませる時期ですが、今年はなかなかそうはいかず、皆に平等に起こっているこの状況を受け入れつつ、明るい気持ちは忘れずに細心の注意を払っていくしかないですね。

夏山の準備もそろそろ始めるところですが、どうなることやらと心配しつつも、例年通り販売するおやつの刷新から取り掛かる若女将です。

湯殿山二月山参り

先月になりますが毎年の恒例行事になっている「湯殿山二月山参り」に参加させていただきました。戸川安章の「出羽修験の修行と生活」にも記述がある「二月山」と言われ旧暦2月8日に行われていた湯殿山参りを山辺町の和光院と羽黒の正善院が共になって復活させたお参りです。

車を降りて普通に歩けるところまで平地を行きます

最初はお寺の行として行われていましたが、ここ数年は出羽三山神社の修行に入っている方や出羽三山の信仰に興味のある方、出羽三山を愛している方なども参加しています。山小屋主人がガイドをするので、最初参加者だった私も今は参加者取りまとめ役を務めさせていただいております。

真っ白と真っ赤

こちらの山行、事前情報が入らないので行ってみないと現地がどのような状況かわかりません。ある年は雪の中を半袖で歩いたと思えば、次の年は吹雪で凍えて手の震えが止まらなくなるという経験をしました。ですので準備をしている時が一番緊張するのですが、法螺貝の音が響き渡る真っ白な雪の世界を粛々と御神体目指して歩いて行くのはなかなか経験しがたく素晴らしいお参りです。

今年の積雪量から雪の世界は堪能できないかな?と思いましたが数日前に降った雪で綺麗にお化粧されていました。予報では厳しい天気で心配していたのですが、着いてみると穏やかな天候でそれが最後まで続いてくれました。この時期は、車道の除雪が始まる時期です。除雪作業の邪魔にならないように、かんじきかスノーシューを履いて積雪の状況を見ながら林の中を御神体まで約2時間半歩くことになります。

一年に一度だとかんじきの履き方も忘れてしまいます、まずは履き方講習から
私のかんじきは主人作成のハイブリッド、これだと紐が解ける心配がありません
さらさらの雪の上をいざ出発です。先頭の方ラッセルご苦労様です

今年はガイドのスパルタで急勾配を長く歩くことになり、途中ふくらはぎがパンパンになりましたが、真っ白な世界に真っ赤な大鳥居が現れる感動的な景色がすべての疲れを忘れさせてくれます。

ふくらはぎがパンパンになった頃、真っ白な世界に赤いものが目に入る
例年は鳥居前の灯篭はほぼ隠れています、今年の雪の少なさを再確認

御神体の写真はご法度なのでありませんが、降り積もった雪の上から臨む御神体、今年は随分とお姿を表していました。いつもは見ることができない御神体の頭頂部に手を合わせます。

お昼ご飯も雪の上で
御祈祷の準備を。今年は風がなかったので落ちついて行えました
そして帰路。皆さま今年もお疲れ様でした!

今年は皆んなで一心にコロナの退散をお祈りしました。本当に早く終息しますように、お祈りにも力が入りました。そしてみんなにとって楽しい夏山シーズンを迎えられますように。

本来でしたら四十路のハイジ、面白おかしく書きたくなるところですが今回は真面目にレポートさせていただきました。

この記事を書いた人
風間 重美

Kazama Emi

東京の海抜0メートル地帯で生まれ、40歳で鶴岡へ単独Iターン。月山が開く夏の間は、嫁いだ主人の営む月山佛生池山小屋へ移動し山で暮らす四十路のハイジ。本業はイラストとデザイン、夏の間は標高1,745mからデータ送信しています。

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