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食事処 地産地消の店 スカーゼ

食・食文化

食事処 地産地消の店 スカーゼ

2019/08/02

城下町の大人カジュアルレストラン

クレードル2019年5月号「味なおもてなし」に掲載した「スカーゼ」さんをご紹介します。

蔵王でスキーのインストラクターをした後に帰郷し、喫茶店を開店

鶴岡公園の近くに店を構え、看板に「地産地消の店」と書かれたお店は、季節の味を求めて地元のお客さんや観光客で賑わっていました。

店主の渡部芳光さんは鶴岡市西京田の農家のご出身で、20歳頃から蔵王でスキーのインストラクターに。そこで10年ほど山荘に下宿して接客を経験し、飲食業のノウハウを学んだそうです。

鶴岡市に戻り白山地区でお店を始めたのは、昭和54年のスキーブームだった頃。夫婦で27年間、喫茶店をしていましたが、高速道路ができて人の流れが変わったこともあり心機一転。旧鶴岡産業会館に移り、地元の食材を使って宴会などもできる場所にと、レストランとしてお店を始めました。芳光さんが店長、奥さまの艶子さんがデザート担当で、料理は他の方の手を借りて和食も洋食も出すようになります。

その後旧産業会館の建て替えを機に今の場所へ移転してからは、鶴岡公園や旧風間家住宅「丙申堂」なども近いことから、観光客が来店することも多いのだとか。

メニューは庄内のおいしい食材を生かした味付けに

メニュー構成は基本的にシェフの菅原伸夫さん主導ですが、芳光さんもアイデア出しや新しいメニューを一緒に考えているとのこと。人気の「だだちゃ豆ソースグラタン」(写真左)は、だだちゃ豆の本場である白山にお店があった時に出し始め、市内に移転した頃から人気が出たと言います。

「庄内の食の素晴らしさは他の土地に行くと実感しますね。ひとつひとつの食材の味がしっかりしているし、畑にしても海にしても一週間単位で違う食材が次々と出てきて。庄内は海のものから月山筍とか山のものまで食べられるしね」と芳光さん。

「お店では、地産地消であることや、食材がおいしいから凝りすぎないこと、毎日食べられるようにあまりこってりしない味付けにすることなどを意識しています。生ハム、ベーコンなどは手作りして、サラダ用の野菜はハウスで栽培したり、毎年何かひとつずつ覚えて何十年もの積み重ねで今があるんでしょうね」と話してくれました。

自家製の生ハムを見せていただきました。

感謝の気持ちを大切に、お店を続けられた40年

「お店をスタートして40年くらい経ちますが、おかげさまで忙しくさせてもらっているんです。ここまで続けられてきたのは、おかげさま、ありがとうの気持ちを大切に忘れないようにしてきたからかも。家族で来ていたお子さんが成長して自分の子供を連れて来たり、お客さんたちの家族構成の移り変わりを目にしたりもするしね」。

新しい店ができれば、自分の感覚を確かめるために食べに行ったりもするそう。「客足が少なければいつも自問自答しています。でも食べ物はお客さんの反応が早いから楽しいですね」と嬉しそうな表情を見せてくれました。

普段からお客さまへの感謝の気持ちや食に対する興味を持ち続けたり、スキーやジャズライブなどでリフレッシュしながら常に自分の感覚が錆びないようにしているという芳光さん。長い年月お店を続けられたのは、そういった日常があってこそなのかもしれませんね。

窓際にはワインの瓶がずらりと並んでいました。今の店舗に移ってからワインにも力を入れるようになり、夫婦で飲みに来てくれるお客さんも多いとか。

来た方が思わず「懐かしい!」と言ってしまう視線の先には、昔は当たり前だったという木製のスキー板や、お客さんにいただいた人形などが飾ってありました。

今回ご紹介した「スカーゼ」さんは、Cradle 2019年5月号「味なおもてなし」(P40-41)に掲載していますので、あわせてご覧ください。

(Cradle編集部)


食事処 地産地消の店 スカーゼ
山形県鶴岡市馬場町5-38
月曜定休
Tel. 0235-24-8904

この記事は地域情報誌クレードルの下記の号に関連した内容です。

2019年5月号

味なおもてなし:食事処 地産地消の店 スカーゼ

この記事を書いた人
Cradle編集部

Cradle編集部Cradle Editors

庄内の魅力を発信する、出羽庄内地域文化情報誌「Cradle(クレードル)」を隔月で発行。庄内に暮らし、庄内を愛してやまないメンバーたちの編集チームです。

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