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庄内ふむふむふむ2「Green Blue あつみ」
加茂水産高校 生徒取材

自然・風景

庄内ふむふむふむ2「Green Blue あつみ」
加茂水産高校 生徒取材

2026/02/12

2回目となる今回は、ぐぐっと南下し 新潟県と隣接する鶴岡市温海地域へ。Green Blue あつみの企画運営に携わるお2人に、地域との関わり合いや、そのおもしろさについて伺いました。

(左から)自然体験温海コーディネット 営業企画部マネージャー ジョーさん、加茂水産高校3年 菊池陽介さん、加茂水産高校3年 小松イブキさん、自然体験温海コーディネット インストラクター 陵一さん

Green Blue あつみって?

鶴岡市の温海(あつみ)地域で、地域の特色を活かしたさまざまなプログラムが体験できるサービスです。豊かな自然、暮らしの中の知恵や文化など、人々が守り受け継いできた温海らしさを、体験を通じて次の世代につなぎ発展させていくことを目指し、NPO法人自然体験温海コーディネットが企画運営しています。2015年から体験プログラムの提供を開始し、8年目となった2022年度は、県内外からのべ4247人もの方が訪れ、さまざまなプログラムを楽しんだそうです。

まずは陸上で、パドルの使い方のレクチャーから。

温海ってどんなところ?

構成する27の集落それぞれに、多様な暮らし方や文化が受け継がれているそうで、「海に面しながらも、面積の約9割を森林が占める地理的特性も要因になっていると思います」とジョーさんが教えてくれました。1200年以上の歴史を持つ、あつみ温泉を軸とした観光産業で発展してきた地域で、現在も観光業に従事する人がとても多いとのこと。2005年に鶴岡市と合併する前は、温海町と呼ばれていたため、もともと鶴岡市だった地域と区別するために、「旧温海町」と呼ばれることもあります。

どんなことが体験できる?

体験プログラムは、「ウミのタイケン」「モリのタイケン」の大きく2つに分けることができます。前者は、僕たちが体験させてもらったシーカヤックやSUP(サップ)などのスポーツのほか、地曳網(じびきあみ)やイカの一夜干しづくり、手づくり竿での磯ガニ釣りなど海の生きものに触れるもの、砂浜に落ちている貝殻やゴミを使った工作などです。後者は、山五十川(やまいらがわ)地区の伝統芸能「山五十川歌舞伎」の化粧や所作の体験、シナノキの樹皮を使った日本三大古布「しな織」が伝わる関川地区での、端材を活用したタッセルづくり、花を活用したせっけんづくりなどです。

海と一体になる感覚を、楽しんでくださいね。
レクチャー後、ライフジャケットを身につけ、いざ出航!

どんな思いで体験を企画している?

温海地域について知ってもらうだけでなく、発見や、考えたり調べたりするきっかけも提供したいと考えているそう。「イカの一夜干し体験であれば、イカが捕食者である大きな魚などから逃げるために水上に飛び出すこと、そのときに胴体が裂けてしまわないための部位が存在することなどをお話しして、捌(さば)きながらその部位を触って実感してもらう。体験を通じて、イカはもとより生きものの行動や体の仕組み、生態系などについても興味を持ってくれたらいいですよね」とジョーさん。また、海ゴミ問題など、規模が大きく他地域でも起きていることについては、体験を通じて現状を知ってもらい、普段の生活の中でできることから取り組んでもらえるような働きかけもしているそうです。

体験を提供する喜び・おもしろさは?

陵一さんの一番の喜びは、人との出会いだといいます。「この仕事をしていなければ出会えなかったであろうたくさんの人と、いろんなお話ができるのがおもしろいですね。お礼のメールをいただくこともあるんですが、あつみ温泉に泊まりがけで2日続けて体験に来られたお客さまが、長期入院後初の旅行だったそうで、『いろんなお話をしてくださり、久しぶりにとても楽しい時間を過ごせました』というメールをくださって、この仕事やっててよかったなと思いましたね」。
ジョーさんにとっては、自然の魅力をあらためて感じられるところが、一番のおもしろさだといいます。「お客さまが風や水、光を感じて喜んでくださるのを見て、普段の生活の中では自然を感じる機会がない方がとても多いことがわかりました。そして、自然が生み出すさまざまな変化は人間にとって心地よく、かつ必要なものだと感じるようになりました。自然との橋渡し役として、たくさんの人に本能的な喜びを感じてもらえることがとてもおもしろいです」。

わかりやすいご指導のおかげで、すぐにスイスイ進めるように。

お2人から皆さんへ

お2人のメッセージに共通していたのは、「体験を通じて地域と自分のつながりを感じてほしい」ということ。「進学や就職で庄内を出ることになっても、地元とのつながりを常に感じてもらえるように、若い世代にもどんどん体験に来てもらいたいですね」と陵一さん。ジョーさんは「生まれ育った土地について深く知ることは、自分らしさの理解にもつながっている」と考えているそう。「地元を知り、自分のルーツをぼんやりとでも感じることで、やりたいことが見えてくることもあると思うんです。これからいい季節ですし、進路に悩んでモヤモヤしている人は、ぜひ1度体験に来てみてほしいですね」。

Green Blue あつみ
住所 山形県鶴岡市鼠ヶ関丙150(鼠ヶ関公民館内)
電話 050-5848-7946
公式HP https://gb-atsumi.jp/

取材後記

カヤックは、海と一体になれる感じがとても気持ちよかったです。また、私はボランティア部に所属していますが、「きちんとお金をいただくのは、継続的な取り組みにするため」というジョーさんの言葉に、ハッとさせられました。(菊池)

透明なカヤックの船底を通して見る海は、本当に美しかったです。Green Blue あつみに携わる方々が、地域をよくしたいという思いで、海ゴミなどの課題解決にも取り組んでくれているから、出合えた美しさであることがわかりました。(小松)


「庄内ふむふむふむ」は 庄内2市3町「庄内広域行政組合」、 山形県庄内総合支庁が応援しています。
取材・編集・文=クレードル編集部、工藤拓也 / 写真=間真由美 / 協力=Green Blue あつみ、加茂水産高校


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この記事を書いた人

Cradle Editors

庄内の魅力を発信する、出羽庄内地域文化情報誌「Cradle(クレードル)」を隔月で発行。庄内に暮らし、庄内を愛してやまないメンバーたちの編集チームです。

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