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庄内ふむふむふむ
「しょうない氣龍祭」
庄内総合高校 生徒取材

イベント・お知らせ

庄内ふむふむふむ
「しょうない氣龍祭」
庄内総合高校 生徒取材

2024/07/04

巨大な2体の龍が闇夜を勇ましく舞い踊る、庄内町の新たな夏の風物詩「しょうない氣龍祭(きりゅうさい)」。龍というモチーフや、お祭りに込められた思いについて、2人のコアメンバーにお話を伺いました。

(左から)庄内飛龍會会長 加藤智さん、庄内総合高校3年 大井美優(みゆ)さん、庄内総合高校2年 田澤康将(やすまさ)さん、しょうない氣龍祭実行委員長 柿崎淳さん

しょうない氣龍祭って?

毎年8月11日に開催される、龍をシンボルにした庄内町のお祭りです。たくさんの屋台が立ち並ぶ中、あまるめ飛龍太鼓やダンスなど、さまざまなパフォーマンスを楽しむことができます。

一番の見どころは、2体の龍による勇壮な演舞。全長40mの飛龍、全長30mの姫龍が、沿道にまで飛び出してくるかのような勢いで激しく躍動する様子は、圧巻です。

2022年に初開催した新しいお祭りではありますが、龍の演舞は1992年から余目まつりで、2002年からは夏宵まつりで、30年近く演じられてきた歴史あるものです。

どうして庄内町で龍?

2005年、余目町と立川町が合併し庄内町が誕生しましたが、その2つの町それぞれに龍に関する言い伝えがあるそうです。

1つは、旧余目町の深川地区に伝わる金沼の「飛龍伝説」。金沼に棲む龍が田畑を荒らさないよう、この地域では毎年若い娘を捧げてきましたが、ある年1人の娘が観音経を唱え、五穀豊穣と家内安全を守る龍神へと変えてしまったと言われています。

旧立川町に伝わるのは、立谷沢川流域の「龍神信仰」。月山を水源とする立谷沢川は、古くから庄内平野の稲作を支えてきた一方で、大雨のたびに氾濫(はんらん)する暴れ川でもありました。地域の暮らしや産業をなんとかして守ろうと人々の心に芽生え、伝えられてきたのが「龍神信仰」なのです。

水を司る龍にまつわる言い伝えが現代まで語り継がれ、お祭りのコンセプトとして再び脚光を浴びているのは、全国有数の米どころである庄内地域、中でもコシヒカリやつや姫など、さまざまなお米のルーツになる亀ノ尾が誕生した庄内町だからこそ、ともいえるかもしれません。

言い伝えは、町民誰もが知っている?

「私自身も、大人になって余目まつりでの演舞を見るまでは知らなかったので、誰もが知っているというほど浸透はしていないかもしれません」と話すのは、しょうない氣龍祭実行委員長を務める柿崎淳さん。

龍をシンボルにした祭りを通じて、たくさんの人に地域への愛着や誇りを持ってほしいという一心で、担ぎ手として長年祭りを支えてきました。近年、その確かな手応えを感じているといいます。

「一昨年は1万人、昨年は1万5000人と、お客さんの数も着実に増えてきていますし、『幼稚園で、氣龍祭ごっこしたよ』なんて話を聞くこともあり、町の未来を担う世代にもしっかり届いていることが何よりうれしいですね」。

どうすれば、龍を担げる?

「担ぎたいという気持ちがあれば、どなたでも担ぎ手にはなれます。ただ、龍が結構重いので、高校生以上だと安心ですね」と、演舞の中心となる担ぎ手「庄内飛龍會」会長の加藤智さんは言います。

お祭り本番までに、3〜4回集まって練習をするため、未経験者でも大丈夫とのこと。

「私たち庄内飛龍會だけではメンバーが足りず、若いメンバーも少ないので、高校生など若い世代にもどんどん参加してもらい、お祭りを盛り上げてもらいたいですね」。

どんなお祭りにしていきたい?

「年々お客さんは増えてきていますが、まだまだこんなもんじゃないというのが本音で。時間はかかるかもしれませんが、少しずつ規模を拡大して県外や海外からも人を呼べるようになりたいし、『庄内町といえば氣龍祭』と言われるような、町の象徴のようなお祭りにしていきたいと考えています」と加藤さん。

「先ほども話しましたが、一番は地域への愛着や誇りを育んでもらうことだと思っています。そのためには、酒田まつりや赤川花火大会のような、庄内を代表するお祭りになることはもちろん、もっとたくさんの人たちに関わってもらえるような仕組みづくりにも力を入れていかないといけないなと思っています。これからも、楽しみながらこのお祭りを成長させていきたいですね」と柿崎さんは話してくれました。


しょうない氣龍祭の担ぎ手大募集! 詳しくは、下記より お問い合わせください。
電話/0234-42-2922(庄内町観光協会) 住所/山形県東田川郡庄内町余目字沢田108-1
https://kiryusai.navishonai.jp/

取材後記

「第1回が、コロナで予定より2年遅れてしまったんですが、企画を詰めるという点では逆によかったんです」というお話から、逆境に立たされても諦めずに取り組むことの大切さを学びました。(大井)

地域に誇りや愛着を持ってほしいという強い思い、それをお祭りとして形にするための多くの人の努力を知ることができました。もっと地元について学びたいと思ったし、氣龍祭にも担ぎ手として参加してみたくなりました。(田澤)


「庄内ふむふむふむ」は 庄内2市3町「庄内広域行政組合」、 山形県庄内総合支庁が応援しています。
写真(しょうない氣龍祭)=庄内町観光協会
取材・編集・文=クレードル編集部、工藤拓也 / 取材写真=間真由美 / 協力=しょうない氣龍祭実行委員会、庄内飛龍會、庄内総合高校


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この記事を書いた人

Cradle Editors

庄内の魅力を発信する、出羽庄内地域文化情報誌「Cradle(クレードル)」を隔月で発行。庄内に暮らし、庄内を愛してやまないメンバーたちの編集チームです。

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