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庄内ふむふむふむ⑩
「菜の花まつり」 庄内農業高校 生徒取材

イベント・お知らせ

庄内ふむふむふむ⑩
「菜の花まつり」 庄内農業高校 生徒取材

2025/03/28

庄内の春の風物詩、三川町の菜の花まつり。シンボルである菜の花と、三川町やそこに暮らしてきた人々との関係性、お祭りの見どころなどについて、菜の花むすめのお2人に伺いました。

(左から)庄内農業高校2年 池田樹(いつき)さん、第41代菜の花むすめ 児玉愛華(あいか)さん、第40代菜の花むすめ 秋野有沙(ありさ)さん、庄内農業高校2年 皆川奈那実(ななみ)さん

菜の花まつりって?

毎年、菜の花が満開になるゴールデンウイークに開催される三川町のお祭りです。記念すべき第1回が開催されたのが1983年。以来、ほぼ毎年行われ、今年で40回目を迎えます。

どうして 三川町で菜の花?

県や市町村など、自治体ごとに木や花、鳥、魚などをシンボルとして制定していますが、菜の花は、三川町が制定している「町の花」なんです。かつて、菜の花の種を絞ってつくる菜種油は、行灯(あんどん)など灯火具の燃料として広く使われていたため、たくさん栽培されていたそうです。その時代に種が広がり野性化した菜の花が、今も春になると町のさまざまな場所で咲き誇ります。町の花として制定されたのが1978年、その5年後「菜の花をシンボルに、町を盛り上げていこう」と町、農協、商工会が中心となり始まったのが菜の花まつりなんだそうです。

写真提供=三川町観光協会

どんなことをするお祭り?

写真提供=三川町観光協会

時代に合わせ、少しずつ内容を変化させながら開催してきたそうですが、近年は子どもたちに楽しんでもらうことを第一に企画が進められてきました。そんな中、第1回からずっと変わらずに行ってきたのが、菜の花むすめの撮影会です。年々人気が高まり、庄内地域だけでなく、遠方から毎年撮影に訪れる方も少なくない人気イベントに成長しているといいます。

菜の花むすめって?

写真提供=三川町観光協会

かすりの着物姿で、菜の花まつりの撮影会でモデルを務める女性たちのこと。近年は、お祭りでの撮影モデルだけでなく、酒田港でのクルーズ船のお出迎え、新潟駅での日本海沿岸地域観光プロモーションなど、県内外で開催されるさまざまなイベントで庄内地域の観光PR活動も行っているそうです。公募などにより選ばれてきた菜の花むすめですが、これまでに親子2代で務めた方もいるそうです。

庄内の観光PRでも大活躍の菜の花むすめの皆さん 写真提供=三川町観光協会

高校生の皆さんへ

消防車やパトカーなど「はたらく車」の展示や、さまざまな遊び・体験コーナーなど、近年は家族連れをターゲットにした子ども向けの内容が多くなっている菜の花まつりですが、「高校生にも十分楽しんでもらえる」と秋野さんは言います。「キッチンカーなど、さまざまな飲食店が出店します。暖かい春の日に、菜の花を眺めながら友だちとワイワイ食べたり飲んだり、楽しいと思います。私は東京で社会人になり、Uターンした後に菜の花むすめになったんですが、高校生の頃は庄内の豊かさには気がつきませんでした。身近なところにある楽しいこと、おいしいこと、今のうちに楽しんでほしいですね」。

児玉さんもまた、「菜の花むすめになってはじめて知った地元の魅力があった」と言います。「20年間鶴岡で暮らしてきましたが、『こんな楽しいこと、おいしいものがあったの?』という驚きの連続でした。庄内の魅力を知る入り口として、ぜひ菜の花まつりに足を運んでほしいし、庄内っておもしろい、いろんな人に知ってほしいと思ったら、菜の花むすめにも応募してほしいですね」。


当日インタビューを行った「アトク先生の館」は、皇室関係の建築も手がけた宮島佐一郎氏の設計によるもの。 写真提供=三川町観光協会

三川町観光協会
住所/東田川郡三川町大字横山字西田85(三川町役場2階産業振興課内)
電話/0235-66-4656
HP/https://www.town.mikawa.yamagata.jp/kankou/kankoukyoukai/index.html
インスタグラム/https://www.instagram.com/mikawakankou/

取材後記

菜の花まつり立ち上げの経緯や歴史、三川町と菜の花の関係性、菜の花むすめの活動などについて詳しく知ることができました。今年の春は、友だちや家族を誘って菜の花まつりに参加し、満開の菜の花を楽しみたいと思います。(池田)

菜の花むすめの皆さんが、たくさんのイベントで庄内地域のPRをしていることに驚きました。また、「菜の花むすめになって、地元の魅力をたくさん発見できた」というお話が印象的でした。(皆川)


「庄内ふむふむふむ」は 庄内2市3町「庄内広域行政組合」、 山形県庄内総合支庁が応援しています。
取材・編集・文=クレードル編集部、工藤拓也 / 写真=間真由美 / 協力=三川町観光協会、庄内農業高校


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この記事を書いた人

Cradle Editors

庄内の魅力を発信する、出羽庄内地域文化情報誌「Cradle(クレードル)」を隔月で発行。庄内に暮らし、庄内を愛してやまないメンバーたちの編集チームです。

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