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【連載】京オンナの遊佐町暮らし④
誰にも見つからないように、海へ行く。

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【連載】京オンナの遊佐町暮らし④
誰にも見つからないように、海へ行く。

2020/09/03

私が4年前に京都から移住して一番びっくりしたことは、「夏が涼しい」ということでした。2016年の夏のことは今でも鮮明に覚えています。7月末まで長袖を着ていて、その夏自宅でエアコン(しかも冷房ではなくて除湿)を使ったのはたった1回だったのです。

夜にエアコンがいらず、朝に熱い味噌汁をつくって食べられる…。そんな夏を迎えられるなんて、ほんとうに衝撃でした。

でも、最近夏の暑さは増すばかりで、あの時感じた涼しさはどこへ行ってしまったのでしょうか。

遊佐町に越してからは、町の方が紹介してくださった空き家にかれこれ4年間住んでいます。

家賃は4万3千円で、2階建ての5LDKで、ガレージと広い庭付きです。(京都の友達に話すと驚きひっくり返ります。)

毎年4月になると、「もうすぐこの家も、あと1年で引っ越しだな…」なんて思うのですが、結局ズルズルと住み続けています。

都市ガスの通っていないコンロや、ボイラー式の灯油タンク、冬になると水道管が凍るというパニック…すべてが新鮮でした。

近所の方から新鮮なお野菜をいただくので、スーパーでは野菜を買っていません。

2年続けて水道管が凍ってしまったのですが、そんな時は朝6時から近くにある温泉へ行くのも気持ちよかったです。また、同じ職場の方が自宅に数日間泊めてくださったこともありました。(なんという温かさでしょう…)

さて、ここから私の少し変わった夏の楽しみ方をお伝えします。

自宅から10分車を走らせると、海へ行くことができます。今は独立しているので時間の使い方は自由なのですが、「お昼休み」という制限時間があった頃は、12時になると家に帰り、水着を着て海へ向かいました。

私は誰も居ない場所を好み、砂浜ぎりぎりまで車で行き、海に向かって飛び出します。海を満喫する時間は、たった3分。平泳ぎでスイスイ泳ぎ、最後はあおむけになって浮かんで終了です。

そして家に帰りまた始業の準備をする…。実は、そんな夏を過ごしています。

鳥海山が見えていたら、家を飛び出す。

夕日がキレイだったら、海に向かって車を走らせる。

そうやって知らず知らずのうちに瞑想し、自分と向き合う時間がつくられているのかもしれません。


Oriori Japan ~ヴィンテージ着物/織物プロダクト制作
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この記事を書いた人

Kanna Fujikawa

遊佐町在住。庄内に初めて訪れてから半月で移住を決めた京オンナ。趣味は何日間いただき物だけでご飯を作れるか、耐久レースをすること。「あの人って楽しそう」と言われたり「毎日幸せだなあ」って思う人が世界に溢れたらいいなと思ってる、酒好きオンナ。「Oriori Japan」代表。

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