【連載】四十路のハイジ 第15回
出羽三山丑年御縁年湯殿山初参り
新年度のご挨拶 本年度もよろしくお願いいたします。少し、いやかなり間が空いてしまいました。前回の14回はまだ山の上にいた頃でしたので半年振りですね。下山の話や秋の紅葉の話、今年もありがとうございましたや新年明けましておめでとうございますの投稿をしようと思っていたのですが、ここまで延びに延びてしまいました …
【連載】四十路のハイジ 第14回
山の水事情
恐怖の強風 今年は例年より台風が少なく影響はないほうだったのですが、昨日は温帯低気圧に変わった台風12号の影響で山小屋にいるというよりは、乱気流の飛行機の中にいるような感じでした。久々に主人も落ち着きがなくなるほどの強風で、主人にとっては強風そのものよりもその風で山小屋の設備がやられてしまう事が恐怖のようです。 …
【連載】四十路のハイジ 第13回
お盆もとっくに過ぎ、山の生活残り1/3
柴燈祭(さいとうさい) 前回7月は雨続きと書きましたが、その後も雨が続き青空を見ることはかなり稀な状況がお盆開けまで続きました。せめて8月13日の柴燈祭には晴れてほしいと願っておりましたが、願い叶って恵まれた天候のなか柴燈祭を行うことができました。柴燈祭のことはてっきり昨年書いていたと思っていましたが、今読み返 …
【連載】四十路のハイジ 第12回
山生活静かに始まっていました
ハイジ生活スタート、3ヶ月よろしくお願いいたします。 里から山へ 11回で書いたように里を満喫すればするほど、里に未練が残り「山に行きたい」という気持ちよりも「もうすぐ山か…」と後ろ髪を引かれるハイジらしくない四十路のハイジなのですが、車で8合目を目指し2合目に設けられたゲートをくぐると里への未練は不思議 …
【連載】四十路のハイジ 第11回
山生活目前、里でのひととき満喫中
山小屋主人は山へ月山筍を採りに、ハイジ(四十路)は「manoma」さんに主人が採った月山筍を食べにランチに。 Uターンしてmanomaをオープンさせたマツーラ家とは東京にいた頃からのお友達で、実は私が鶴岡に移住するきっかけも作ってくれたのでした。 このように書くと旦那を働かせ、自分は優雅にランチをする鬼 …
【連載】四十路のハイジ 第10回 今年も山は開いてゆく
先行き不透明からやや透明に みんなが平等に大変で心配事のあるこの状況で、どうなるのかな?と思っていた夏山の準備が始まりました。4月の段階では先行き不透明で「避難小屋でもあるから小屋は開ける」ということ以外何も決めることができずにいましたが、この後も状況を見ての判断にはなってゆきますが、このままでしたら宿泊人数は …
【連載】四十路のハイジ 第9回 湯殿山二月山参り
毎年ありがたい景色ですが、今年は自然と合わせる掌に力がこもる みなさまいかがお過ごしでしょうか?少し間が空いてしまいました。 本格的な春の訪れに例年でしたら、のびのびとこの暖かな空気を享受し体を緩ませる時期ですが、今年はなかなかそうはいかず、皆に平等に起こっているこの状況を受け入れつつ、明るい気持ちは忘れ …
【連載】四十路のハイジ 第8回 淡々と3回目の冬
赤川から雪化粧の月山を遥拝。 令和2年始まる。 12月に入り年末が来るぞ、来るぞ!と思っていたらあっけなく年が明けすでに通常運転が始まりました。 移住して3回目の冬にして雪のない日々を過ごしています。(この記事がアップされる前にドカ雪が降るかもしれませんが…) 雪が降って困る方には恐縮ですが、 …
【連載】四十路のハイジ 第7回 山はとっくに閉じて
山小屋を閉めて早1ヶ月… ご無沙汰しております、久々の投稿になってしまいました。「山、閉じる」などと渋いタイトルをつけて山小屋仕舞いの様子をタイムリーにお届けしようと思っていたのですが、山を降りてから里の生活への切り替えと同時に諸々の波が訪れ、娑婆の海に溺れかけながらやっと平常運転に戻りました。これも山生活ある …
【連載】四十路のハイジ 第6回 山の人、海の人
月山は紅葉真っ盛り こんにちは! 8月いっぱいでに女将が下山し、9月は主人と二人体制で営業していたため更新に少し間が空いてしまいました。 そうこうしている間に、山はすっかり秋! 1週間経つと景色が変わっているのが月山の素晴らしさでもありますが、自然の儚さも感じセンチメンタルになりそうなところにお待ちかね! …
【連載】四十路のハイジ 第5回 ヘリが飛んだ日
あの不安が現実に… 8月末にアップした第4回コラムの終わりに書いた恐れていた事態が現実となり、結局その後もヘリ輸送予定日に限りヘリにとっての悪天候が続き、佛生池小屋の発電機用の燃料はついに切れてしまいました。神社も頂上小屋さんも、綱渡りのような状況だったようです。 ついに切れたと言っても本当に切れてしまっ …
【連載】四十路のハイジ 第4回 荷揚げの真実
「これらの荷物はどうやって?」 小屋に訪れるお客さんから毎日のように聞かれる質問です。暑さと背負った荷物でヘトヘトになったお客さん、ふと大量に冷やされた冷蔵庫のペットボトル群を目にして自分の荷物だけでも精一杯なのに「一体これらはどうやって?」と思われるようです。 質問を受けるたび「賞味期限の長いものはヘリ …
【連載】四十路のハイジ 第3回 天上の花畑
去年の月山は7月後半から雨の日が多かったのですが、今年は今のところ天候に恵まれています。日差しが強い為、小屋にも冷たい飲み物やソフトクリームを求める登山者の方々が連日ひっきりなしでした。そんな毎日が続いたので、さすがにハイジも四十路の為疲労が出始めたところです。夏山期間も半分近くになってきたため、お寿司や赤身肉のステ …
【連載】四十路のハイジ 第1回「月山筍」を追いかけて
四十路のハイジ はじめまして、これから月山の夏山の様子や麓での暮らしをお伝えしていきます月山佛生池小屋の若女将です、よろしくお願いいたします。 生まれ育ちは東京下町、山伏体験修行で初めて訪れた庄内に魅せられ通い、40歳にして単独Iターン。まさか修行で上がった月山の山小屋に嫁ぐとは思ってもみませんでした。夏 …
【連載】四十路のハイジ 第2回 今年も山は開いて
四十路のハイジ、山小屋へ移動 今年は私が山に上がれる日にちが直前まで決まらなかったため、主人と山小屋女将である母上は先に山に上がっていました。 里での用事を全て済ませ、それぞれクレードルプラスに関わっているフォトグラファーの本間聡美さんとライターの中村薫さんとで進捗の報告がてら純喫茶「ぼんじゅーる」にてお …
【連載】四十路のハイジ 第16回
雪の月山、初登頂
社会科見学 今月で移住して丸4年が経ちました。そこそこ月山にも詳しくなってきたと思われているかもしれませんが、まだまだ全くの素人です。去年の夏山が終わった後、頂上までは行きませんでしたが初めて姥沢の登山口から姥ヶ岳まで登りました。それまで姥沢の登山口に一度も行ったことがなく、山小屋でお客様に姥沢のリフトの事を質 …